ショートストーリー

 出演キャスト様
キャラ名 台詞数
39
叶野 38
 提出フォルダ名
ayakasi_お名前(英語)



名前 和(のどか)
種族 アヤカシ
性別 女
職業 仮面屋
髪色 蜂蜜
目の色 セピア

性格 妖艶な大人を目指しているが、叶野の前だと少し調子が狂う
弱点 風系
特技 呪符での攻撃
その他 魔法屋と仲がよく、言霊師と仲が悪い、叶野に育てられた



名前 叶野(かのう)
種族 アヤカシ
性別 女
職業 占い師
髪色 紅
目の色 桜

性格 お金が好き
弱点 犬
特技 花冠を綺麗に作れる
その他:薬師と仲がよく、染め物屋と仲が悪い、和を育てた


役名 番号 台詞
○道端
01_01 あら、お久しぶりね、叶野
叶野 02_01 (道端に小銭発見)おや、こんな処に小銭が
03_02 (目の前でしゃがまれて、ちょっとオコ)……あたしが話しかけてあげたのに無理するの?
叶野 04_02 (和の方を見てにこりと笑う)? ああ、お前は、久しぶりだね
05_03 (少し照れながら、ふんぞり返ろうとする)ふ、ふん。そうよ、そうやって話しかけてくれば
叶野 06_03 元気にしていたかい、招き猫。お前が去ってから、うちの売り上げはぐんと下がって
07_04 無視しないでよ!!
叶野 08_04 おやおや、誰かと思えば和じゃないか。いつからそこに居た?
09_05 ずっとここにいたわ!
叶野 10_05 ううむ。目が悪くなったかな
11_06 もう、いつもいつも、あたしのこと無視して
叶野 12_06 無視をしているわけじゃない。ただ、お前ももう私のそばに居なくていいだろう
13_07 あたしが誰とつるむかは、あたしが決めるのよ
叶野 14_07 まったく、しょうのない子だ
15_08 子ども扱いしないでちょうだい。あたしは店だって構えて一人前なのよ
叶野 16_08 私からすれば、お前たちは皆、子どもみたいなものさね
17_09 婆くさい
叶野 18_09 婆だからね。さてと、行こうか
19_10 どこにかに行くの? 出不精のあなたが珍しい
叶野 20_10 ちょいとね、野暮用さ
21_11 ふうん、じゃ、ついていくわね
叶野 22_11 和、お前、暇な子だね
23_12 暇じゃないわよ! 仮面の材料だって買いに行かなきゃいけないし
叶野 24_12 だったら、そっちにお行き
25_13 (むくれて)なによ、ついて行っちゃ駄目なの
叶野 26_13 かりんとうをあげるから、いい子でお帰り
27_14 子どもじゃないって言ってるでしょ!
叶野 28_14 まったくこの子は……ついてきてもいいけれど、つまらない場所だよ
○沼
29_15 ここ、常夜に繋がる沼よね? 常世に行くの?
叶野 30_15 行かないよ。送ってやらねばならんやつが居るだけさ
31_16 ? 分からないわ、叶野。送ってあげなくてはいけない相手って誰なの?
叶野 32_16 ときどきね、最期が決められたとおりに終われない人間がいる
33_17 今回の客、きちんと死ねなかったの?
叶野 34_17 いいや、死にはしたよ。想う相手と無理心中をね
35_18 殺されちゃったの。可哀想に
叶野 36_18 お前がそれを言っちゃぁ駄目だよ。ほれ
37_19 その仮面、あたしの店の。どうして叶野が持ってるの?
叶野 38_19 私の客を殺した女が被っていたのさ
39_20 ……あの人、幸せになりたいって言ったのよ?
叶野 40_20 幸せになりたいやつが夜叉の仮面なんて被るもんか
41_21 強くなりたいって
叶野 42_21 和、お前の仮面は強力な力だ。だからこそ、売る相手を選ばなければいけない
43_22 分かっているわ
叶野 44_22 今回の相手は、仮面を売るに相応しかったかい
45_23 ……相応しいと思ったのよ
叶野 46_23 そうか
47_24 ……殺された人の最期、あたしの仮面の所為で変わってしまったの?
叶野 48_24 知らないね。私は占った結果を渡しただけで、中身は見てない
49_25 あたしが悪いの?
叶野 50_25 いいや
51_26 じゃあ誰が悪いの?
叶野 52_26 誰も悪くないよ
53_27 ……叶野と喋ってると分からなくなるわ
叶野 54_27 そうか。和、仮面屋は楽しいかい?
55_28 ええ、充実してる
叶野 56_28 そうか。なら続けるといい
57_29 仮面のせいで、なにか起きるかもしれないのに?
叶野 58_29 お前の仕事は仮面を作ることだ。仮面を手にした人間がどうなろうとお前の預かり知るところじゃない
59_30 無責任なのね。知ってたけど
叶野 60_30 余計な苦労など背負わなくていいのさ。人間のことは、人間に任せればいい
61_31 けど叶野は、終われなかった人間の魂を常夜に導いてあげてるじゃない
叶野 62_31 ははは、そうだね
63_32 ……ねぇ、また沼に行くときがあったら誘って
叶野 64_32 ふむ、面倒だ
65_33 誘って!
叶野 66_33 本当にお前は、わがままな子だね
67_34 わがままでいいわよ
叶野 68_34 分かったよ。次があればね
69_35 絶対よ?
叶野 70_35 ああ。さて、常夜にお行き。ここはアヤカシの住む場所だ。お前がいてはいけないよ
71_36 (飛ぶ魂を見て)人間の魂って、キラキラして綺麗よね
叶野 72_36 食べるんじゃないよ? 腹を壊す
73_37 食べないわよ! もう、どうして叶野はそう余計なことを言うの
叶野 74_37 さて、帰るよ
75_38 あ、待ちなさいよ。次の仮面は阿修羅にしようと思うんだけど、どう思う?
叶野 76_38 趣味が悪い
77_39 なんですって!!
和(一人語り) 78_40 あらこんにちは、仮面屋(かめんや)へ。うん? このお店はなにを売ってるのかですって? それはもちろん仮面よ。なにに使うものって、あなた、仮面を被る以外に使うの? ふーん、ふふふ。あら嘘よ、ごめんなさい、拗ねないで。ねぇ機嫌をなおして。帰ってしまっては勿体ないわよ。せっかくこの店に来られたんだから、じっくりと見ていって。――仮面はね、被るためものもだから。うん? だから、仮面は被るためのものだから、自分の顔にきちんと被さるものを選んでね。ずれたものを選んだら、途中で落ちちゃうわよ? そんなの恥ずかしいじゃない。それにほら、よく言うじゃない、化けの皮が剥がれるって。素顔なんて晒すものじゃないわよ? 人間はね、生まれたときは素顔なの。けれど歳をとるにつれて仮面を被ってしまうのよ。それは自分で作り上げた仮面。自分を守るための仮面。けれどね、お客さん、自分で作った仮面じゃ物事を乗り越えられないときがあるのよ。あら、経験済みだったかしら。なら分かるわよね。自分で作った仮面じゃ駄目なのよ。そういう人のためのお店なの、ここは。ねぇ、あなたはどんな仮面がほしいの? なにになりたいの? 誰を――どうしたいの?
叶野(一人語り) 79_39 叶野:いらっしゃいまし、占い屋へ。なにを占いましょうか。と言いましても、ここで占えるのはただ一つですが。この店で占えるのはお前さんが死ぬ間際。どのように生涯を閉じるかだけ。自分の最期が分かれば、それを避けることは容易い。だから、重宝されておりますよ。繁盛もしております。ほっほっほ、お代はたぁっぷりといただきますから。それで、お前さんは占ってほしいのかい? 見るに人生を謳歌している様子。迷い込んだのなら早くお帰り。出口はあっちだよ。――ううん、帰らないのかい? 占ってほしい。構わないが。ああなるほど、自分ではない誰かの最期を占ってほしいんだね。これはまた、面白そうなことを。別途料金をもらうけど、いいのかい? はいよ、毎度あり。――この紙に、相手の最期が記されているよ。くれぐれも、なくさないように。どうしたんだい? 顔が青いよ。さて、なにが書かれていることやら。おや? お客人、後ろに誰か――お客人ら、ここは占い屋だよ、刃物を持ち出したり、ましてや心中する場所ではないんだが。はぁ、もう聞こえていないか。


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