星摘みのキセキ3

 出演キャスト様
キャラ名 台詞数
藤堂 35
朱莉 26
星宮 30
7


役名 番号 台詞
○道
 走っている
《SE》走る ×2
 ※走っているので、少しだけ息を切らしながらの演技でお願いします
 ※※藤堂は陸上部なので、しんどい演技ではなく、息を整えるように走る演技をお願いします
藤堂 01_01 順子はどこに行ったの?
朱莉 02_01 知らない。でも遠く、行けない。どこかで倒れてる
藤堂 03_02 あの馬鹿!
朱莉 04_02 ……藤堂、星宮のこと、好き?
藤堂 05_03 あんたに答えなきゃいけない理由があるの?
朱莉 06_03 ……星は、好きな相手がいても近づけない。相手が燃え尽きるときも、見てるだけ。人は違う
藤堂 07_04 星はどうか知らないけど。好きなときに好きな人のところに行ける足を持ってるしね
朱莉 08_04 うらやましい
藤堂 09_05 (笑う)あんたも人間でしょうに
朱莉 10_05 違う
藤堂 11_06 違うって
朱莉 12_06 自分、星宮の望み叶えるために来た。星宮の病気、いま自分の中にある
藤堂 13_07 ちょーこら、いきなりファンタジーすぎる展開についてけないんだけど?
朱莉 14_07 星宮、自分の傍にいれば自分が星宮の痛み、取れる。離れるとできない
藤堂 15_08 (冗談だと思って)はぁ? 意味分からないんだけど
朱莉 16_08 はやくしないと死ぬ
藤堂 17_09 (真剣に)……順子の痛みを、あんたが肩代わりしてるってこと?
朱莉 18_09 そう
藤堂 19_10 それってあんた、大丈夫なの?
朱莉 20_10 星は痛み、感じない。寿命が早く尽きるだけ
藤堂 21_11 全然大丈夫じゃないっぽい!? あんたそれ、順子の代わりに死につつあるってことじゃないの?
朱莉 22_11 問題ない、星は死なない
藤堂 23_12 あああ! 話が通じない!
朱莉 24_12 大丈夫、自分、まだ消えない
藤堂 25_13 あんたが消えれば順子も死ぬの?
朱莉 26_13 ……神さま次第
藤堂 27_14 あそ。(倒れてる順子を発見)あ、いた、順子! 倒れてる!
○家・順子の部屋
 部屋で寝ている星宮
星宮 28_01 『気がつけば、家のベッドにいた。理沙ちゃんと会って、怖くなって逃げ出したら、途中から体が重くなって、すごく痛くなって。倒れて――』
《SE》ねじを巻く
《SE》オルゴールを置く
《BGM》 STR
《SE》布団
星宮 29_02 (オルゴールの音に緩やかに覚醒)う、ううん?
 星宮が起き上がるとベッドに顔を突っ伏していた朱莉がひょっこりと起き上がる
 
朱莉 30_14 星宮! 気づいた?
星宮 31_03 (目ぼけた視界で相手を確認するように)朱莉、ちゃん?
朱莉 32_15 藤堂に感謝する。星宮、運んでくれた
星宮 33_04 (しっかり覚醒)理沙ちゃんが!? え、えっと、それって
 朱莉がベッドの上にある星宮の手の上に自分の手を乗せる
朱莉 34_16 星宮、とても時間なくなった
星宮 35_05 (ごめんなさいという感じで)……う、うん
朱莉 36_17 時間、ないから。話、する
星宮 37_06 お話?
 部屋に藤堂が入ってくる
《SE》扉開く
《SE》足音 スリッパ
《SE》布団
星宮 38_07 り、理沙ちゃん!
藤堂 39_15 そこのに引き止められたんだけど
星宮 40_08 朱莉ちゃん、駄目だよ。理沙ちゃんにはお仕事あるから
藤堂 41_16 ……今日はもうあがらせてもらった
星宮 42_09 そう、なんだ
朱莉 43_18 自分、外にいる。近くだから、大丈夫。星宮、話、する。――星宮、返事
星宮 44_10 うん、分かった。(深呼吸)あのね、理沙ちゃんにお話したいことがあるの
藤堂 45_17 あたしも、あんたに話したいことある
朱莉 46_19 ……じゃあ、あとで
星宮 47_11 うん、あとでね
《SE》足音 スリッパ
《SE》扉閉じる
《BGM》 DWN
○部屋外
《SE》足音 スリッパ
《SE》ソファーに座る
朱莉 48_20 (少し苦しげに、なにもない空間に話しかける)時間、ない……神さま、お願いごと、決まった
 朱莉が話しかけると、なにもない空間が光りだす
《SE》光る zyutsu_2
 どこからともなく神さまの声が聞こえる
49_01 よいだろう、言ってごらん
朱莉 50_21 自分の、願いは――
51_02 (少し驚いて)よいのか? それではお前は
朱莉 52_22 いい。全部、星宮にあげる
53_03 人間の傍に行く代わりに、お前の願いを一つ叶えてやろうと約束をした。その約束を人間のために使うのか?
朱莉 54_23 それでいい
55_04 人の願いを叶えるのが、己の役目だからか?
朱莉 56_24 違う。星宮、自分の友達、だから
57_05 お前は人間ではないのだよ?
朱莉 58_25 知ってる
59_06 人間は、お前を友だなどと思わないよ?
朱莉 60_26 星宮は違う
61_07 ……そうか、了解した。では、お前の望みを叶えよう
《SE》光る zyutsu_2
《SE》願いが叶う
○部屋
《BGM》 STR ※オルゴール
星宮 62_12 『朱莉ちゃんが出て行ってから、私は理沙ちゃんとたくさんの話をした。自分たちがどう思っているのか、どうしたかったのか』
星宮 63_13 じゃあ学校に行かずバイトしてたのって、私の治療費を稼ぐため?
藤堂 64_18 微々たるものだろうし、意味ないかもって思ってたけど。なにもしないなんてできなかったから
星宮 65_14 私たち、別れたのに
藤堂 66_19 あたしは納得してない。勝手に別れないで
星宮 67_15 だって! ……今日だって体、痛くなって、倒れて。もうすぐ私、きっと
 藤堂は星宮を真剣に見つめる
藤堂 68_20 もし、明日順子が死ぬんだったら、最期まであたしは傍にいたい
星宮 69_16 理沙ちゃん
藤堂 70_21 あんたはイヤかもしれないけど。あたしは傍にいたい
星宮 71_17 イヤじゃないよ! ずっと傍にいたい!
藤堂 72_22 なんで?
星宮 73_18 なんでって、それは、だって
藤堂 74_23 順子、言って?
星宮 75_19 私、理沙ちゃんが、好きだから……傍にいてほしい。(泣きそう)でも、死んじゃうから
藤堂 76_24 (優しく抱きしめる)うるさい。黙れ。泣き顔ぶさいく
《SE》抱きしめる
星宮 77_20 ひどいよ
藤堂 78_25 あたしはあんたが好きだよ、順子。誰よりも
星宮 79_21 私だって、一番好き。理沙ちゃんじゃない人なんて好きにならないから
藤堂 80_26 (ちょっと不機嫌そうに)あの朱莉って子は?
星宮 81_22 朱莉ちゃんは、好きだけど。理沙ちゃんを好きっていう好きじゃなくて
藤堂 82_27 あの子、自分のことを人間じゃないって言ったんだけど
星宮 83_23 うん。朱莉ちゃんはお星さまの欠片なんだって
藤堂 84_28 そのファンタジーな存在を信じろって?
星宮 85_24 本当のことだから
 手をつなぎあったまま、ベッドで二人並んで互いにもたれかかる
藤堂 86_29 (ため息)……なんであんたの傍にいるの?
星宮 87_25 私の願いを叶えるためだって
藤堂 88_30 順子の願い?
星宮 89_26 外をね、もう一度歩きたかったの。でもそれは叶ったから。理沙ちゃんに謝ることもできちゃった。本当、朱莉ちゃんがいたから私、たくさん贅沢できた
藤堂 90_31 そう。(ベッドから下りる)……そろそろ寝な。今日は倒れたんだから
星宮 91_27 (離れようとする手を強く握って)まだ置きてられるよ!
藤堂 92_32 (苦笑)いなくならないから、今日は寝て
星宮 93_28 本当に?
藤堂 94_33 本当に
星宮 95_29 うん。わかった……あれ?
《SE》布団
藤堂 96_34 どうかした?
星宮 97_30 なんだか体が軽いような気がして。ごめんね、休むから
藤堂 98_35 おやすみ
《BGM》 DWN


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